面白さを求めて社内でエンジニア勉強会をやってみた。

はじまり

2010年末から外部の勉強会に行くようになり、自分の「知識と経験」、組織の「(経験や機会における)加速装置という魅力」に弱さを感じつつ、漠然と「面白そうだなー」という羨ましさも高まり、ついに社内で有志によるエンジニア勉強会を開催してみました!

狙いとしてはこんな感じ。

  • 個人としては「仕事に依存しないアウトプットの場を作り、自分のモチベーションを高める」
  • 組織としては「集団で我慢大会なんかやってないで、身近なところだけでも前向きな相乗効果を出す流れを作る」

準備

開催にあたって気をつけたのは下記のようなところ。

  • 面倒を避けるため開催は業務時間外。設備を借りるのみ。発表資料作りは全て休日。
  • 自由参加。わざと意識高めな趣旨を設定して「賛同できる人だけ来てね」と書いた。
  • 初めての試みなのでスモールスタート。開催の告知範囲も面識のある範囲に限定。
  • 自分も含めアウトプット慣れしていないのでLT枠も設け内容は制限しない。

自分が「めんどくせぇ・・・」と言って止めてしまわないための対策w

結果

期待以上の大成功でした!達成感があり過ぎて今軽く燃え尽きてる(汗

  • 開発/運用/ネットワークのエンジニアに加え、マーケターやPMも参加してくれた。
  • 発表後はよくある質疑応答ではなく、自然と発表を起点とした意見交換になった。
  • 今年の新人を含む若手が非常にLTらしいノリで盛り上げてくれた。
  • 何よりも、終わって「楽しかった」「次回もやるでしょ?」という声を沢山貰えた。
  • 個人的には新卒セミナーのお手伝い以外で初めて発表を行えたのが大きい。

反省

うまくいかなかった部分は主に自分に関連するところで・・・

  • 普段使ってない設備だったので機器の接続に手間取りスタートが遅れた。
  • 想定していた時間の2倍ぐらいしゃべってしまい盛大に時間オーバーorz
    • 長年の"色々"が篭った内容ということもあり話しているうちに広がり過ぎた。
    • 発表数不足を想定して自分が用意した4本のうちLTx2は次回に見送った。

スイマセン、スイマセン><

発表内容

プライベートで書いた資料だけど、本のコピペや社内事情を考慮して編集するのは大変なので概要だけ載せておきます。

「どんな技術を選択するか」について ~目の前の課題を"片付ける"の先の話~

  • 技術の採用を軽く見すぎてない?という話
  • 開発~運用の過程で関わるメンバーとプログラミング言語の親和性について
    • OS標準搭載の運用を支える言語としてのPerl,PythonOps
    • 運用支援ツールの界隈で利用が広がっているRubyOps
    • HTML,CSSから始まり守備範囲を広げた先にあるJS,PHP(Design)
  • DevOps
    • バズワード化してるのでmizzyさんの資料やJohn Allspawの発言を引用
    • 【俺解釈】開発と運用の良い関係を起点とし、ビジネスをうまく進めるための文化。またそこから生み出されたプラクティスやツールなど。
    • 参加した勉強会とそこで話されていた内容を紹介
      • DevOpsカンファレンス,オペカジ!,CROSS2013「継続的○○のゲンバのハナシ」
    • 書籍「ウェブオペレーション」の紹介
    • DevOpsという点から自分たち歴史を振り返る
      • Dev,Opsの分業の中で共有部分として残ってきたもの
      • 自前で作ってきた構成管理や統合監視/モニタの存在
      • メトリクスを集め可視化し、DevでもOpsでもない人に見せるという試み
      • DevOpsは全く新しい何かではなく、我々のゲンバにもあったよね?
  • 顧客のニーズを追えているのか?
    • 引き離されていなかった時代(共用)と危機感高まる今日この頃(IaaS,PasS)
    • なぜ引き離されたのか、という考察
    • 引き離されないことで成功している他社の事例

ゆるふわアジャイル!~3歩手前から、少しずつ~

  • 受託と自社サービスは違うよね?
    • 就活生にはよく誤解されてます
    • 利用者との距離感,何に対価が払われるのか,ドキュメントの価値,収入のタイミング
  • アジャイルの紹介
    • アジャイルソフトウェア開発宣言
    • 手法は1つじゃない。自分たちで作ったっていい。
    • 身近な疑問とアジャイルなプラクティスの答え
    • "巻き込み"の必要性
    • 自分たちでできることから、という提案
      • この勉強会は「変化への追従」と「チームへの投資」
      • スタンドアップミーティングならすぐできる
    • 継続的デリバリーへの道
      • 様々な技術や道具を使いこなさないと回らない
      • 一歩ではなく半歩から始めてみては?
        • 一人作業でもローカルリポジトリを使う
        • 使ってる言語のテストツールに慣れる
      • アジャイルは「目指す方角」程度に考えてみる
        • 半端に試して「アジャイル使えねぇ」ってパターンは避けたい
        • まず踏み出すべきは身近な開発改善
    • 「何のために使うのか」を理解することで初めて大きな効果を発揮する道具もある。
      • ツールを入れる前に本読むのもいいかも。読書会もあり?
    • 本の紹介
      • アジャイルサムライ」まずはコレ
      • アジャイルプラクティス」天使と悪魔に学ぶ
      • 「サムライエピソード」みんなの事例
      • 「SCRUM BOOTCAMP THE BOOK」最近買ったよ

実際は資料1で話9ぐらいの割合で話したので参考程度に。

今回はだいぶスピリチュアルな感じだったので次回は技術ネタでいきたいなー